バイデン氏を苦しめる「三つのアイ」とは テレビ討論会を前に解説

有料記事読み解く 世界の安保危機

聞き手・牧野愛博
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 11月の米大統領選に向け、バイデン大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会が27日、行われます。米国の政治・経済情勢に詳しい、米州住友商事会社ワシントン事務所の渡辺亮司調査部長は「明日、投票があればトランプ氏が勝つだろうが、まだまだ流動的な要素が多い」と語ります。

 ――今回は81歳のバイデン氏と78歳のトランプ氏による「高齢者対決」と言われています。

 今回の大統領選は、「どちらの候補の問題点がよりクローズアップされるか」が焦点だと言われています。なかでも、バイデン陣営にとって最大の不安要素が年齢です。

 バイデン氏は最近、大統領専用機に搭乗する際、比較的短いタラップを使う出入り口を利用しています。移動する際はスニーカーに履き替え、メディアへの露出も抑えています。メディアと接触する際は、できる限りメモを持っています。

 ――バイデン氏は大統領就任…

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この記事を書いた人
牧野愛博
専門記者|外交担当
専門・関心分野
外交、安全保障、朝鮮半島
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    伊藤昌亮
    (成蹊大学文学部現代社会学科教授)
    2024年6月27日11時30分 投稿
    【視点】

    右側の共和党が多人種の労働者の支持を集める労働者政党となり、逆に左側の民主党が環境問題や性的少数者の問題を通じて富裕層の支持政党となりつつあるという、左右逆転の構図、しかも右側が優勢になりつつあるこの構図には、大いに考えさせられます。問題は

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