検察官時代、上司に投げられた否認調書 菅野志桜里さん語る人質司法
聞き手 編集委員・豊秀一
「冤罪(えんざい)」が起こるたび、その温床になっているとして国内外の批判にさらされてきたのが、被疑者が罪を認めなければ長期間にわたって拘束されるという「人質司法」の問題だ。日本の刑事司法が抱える問題として長く指摘されながら改善しないのはなぜか。元検察官で、衆院議員も務めた菅野志桜里弁護士に話を聞いた。
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――「人質司法」を維持したい検察側の論理とは?
「否認しているので証拠隠滅や逃亡のおそれがあり、被疑者の身柄拘束は当たり前、というテンプレ(ひな型)感が検察官にはあるんです」
■検察庁と共犯関係にある裁判…