【そもそも解説】ウクライナのNATO加盟なぜ難しい? 根強い懸念

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ワシントン=森岡みづほ
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 米ワシントンで開催中の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議は首脳宣言を採択し、NATO加盟に向けた「不可逆的な道筋」を進むウクライナを支持する方針を打ち出しました。昨年の首脳会議より踏み込みましたが、具体的な加盟の見通しはたっていません。ウクライナは、なぜ加盟を望み、何が加盟に向けた障害となっているのでしょうか。解説します。

 Q ウクライナのNATO加盟議論が始まった経緯は。

 A 2002年に加盟の意思を公式に表明し、08年のNATO首脳会議はウクライナとジョージアの「将来の加盟」で合意した。当時の米国のブッシュ(子)政権が後押(あとお)ししたが、独仏などは難色を示し、加盟の工程や時期は示されなかった。10年にはウクライナで親ロシア路線のヤヌコビッチ大統領が就任し、加盟は遠のいた。

 Q ウクライナは、なぜ加盟を切望するようになったのか。

 A 14年、ウクライナで親…

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この記事を書いた人
森岡みづほ
ヨーロッパ総局|北欧・NATO・ICC・ICJ・国連担当
専門・関心分野
人の暮らし、歴史、防衛
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