最新の防災グッズ、知って役立てて 4月の地震きっかけに展示会開催
【愛媛】7年間保存できるパン、折りたためるヘルメット、壁飾りになる簡易トイレ……。さまざまな場面で役立つ最新の防災グッズを集めた展示会が6月、松山市大街道3丁目のいよてつ会館で開かれた。主催は同会館に本社を構えるオークファンパートナーズ。4月に豊後水道を震源に発生した最大震度6弱の地震を経験したことが、初の展示会開催につながった。
味や機能に工夫をこらした非常食や、注目が高まるペット用防災グッズなど、10社の約120アイテムが会場に並んだ。
17センチ角の正方形フレームに写真などが飾られた「アートトワレ」は、内側に袋や薬剤などの非常用トイレセット5回分を格納できる防災グッズ。インテリアとして壁にかけ、常に目につくところに飾っておけば、日々災害への備えを意識できるという。
同社の親会社のオークファン(東京)は、ネットオークションの価格検索サイトの運営で知られ、最近は事業者向けの展示会も開いている。普段、松山市で営業代行などの事業を手がけている子会社のパートナーズ社は、4月の地震をきっかけに、社内用に防災グッズをそろえた。その際、さまざまな業者が多彩なアイテムを展開していることを知り、展示会を企画した。
「防災関連の大規模な展示会は、東京では開かれているが、地方でその機会は少ない」とオークファングローバル事業推進室の楊佳(ようか)さんは話す。
今後は他地域での開催も検討するという。