米民主党のバイデン大統領(81)は21日、11月の大統領選から撤退する意向を明らかにした。現在の大統領任期は全うする。大統領選に向けた民主党の後任候補としては、カマラ・ハリス副大統領(59)への全面的な支持を表明した。投票日まで4カ月を切る時期の立候補断念は極めて異例で、民主党は後任選びを急ぐ。
11月の本選では、前回の大統領選と同じバイデン氏とトランプ前大統領(78)との対決が確実視されていた。だがバイデン氏の撤退により、大統領選の行方は一気に混沌(こんとん)としてきた。
バイデン氏は21日に発表した声明で「皆さまの大統領を務められたことは、私の人生の中で最大の名誉だった」としたうえで、「再選を目指すつもりだったが、私が身を引き、残りの任期は大統領としての職務を全うすることに専念することが、我が党とこの国にとって最善の利益になると信じている」と述べた。
さらに「今年の党の候補者と…