バイデン氏が大統領選から撤退表明 後任候補にハリス副大統領を支持

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ワシントン=高野遼
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 米民主党のバイデン大統領(81)は21日、11月の大統領選から撤退する意向を明らかにした。現在の大統領任期は全うする。大統領選に向けた民主党の後任候補としては、カマラ・ハリス副大統領(59)への全面的な支持を表明した。投票日まで4カ月を切る時期の立候補断念は極めて異例で、民主党は後任選びを急ぐ。

 11月の本選では、前回の大統領選と同じバイデン氏トランプ前大統領(78)との対決が確実視されていた。だがバイデン氏の撤退により、大統領選の行方は一気に混沌(こんとん)としてきた。

 バイデン氏は21日に発表した声明で「皆さまの大統領を務められたことは、私の人生の中で最大の名誉だった」としたうえで、「再選を目指すつもりだったが、私が身を引き、残りの任期は大統領としての職務を全うすることに専念することが、我が党とこの国にとって最善の利益になると信じている」と述べた。

 さらに「今年の党の候補者と…

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高野遼
アメリカ総局
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国際ニュース
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    佐藤優
    (作家・元外務省主任分析官)
    2024年7月22日5時7分 投稿
    【視点】

     カマラ・ハリス副大統領が、次期大統領候補になってもトランプ氏に勝利することはできないというのが、アメリカにおいても、それ以外の国においても、標準的な見方です。 バイデン氏が選挙戦から撤退するというこの報道を契機に、国際社会は一気にトラ

    …続きを読む
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    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所准教授)
    2024年7月22日6時13分 投稿
    【解説】

    後任指名がされたとはいえ、ペロシ元下院議長らはミニ予備選の実施を示唆しており、まだハリス氏で決定というわけではありません。それでも、バイデン・ハリスの組み合わせで集められた選挙資金の引継ぎ、アフリカ系議員の支持獲得を考えれば、他の候補は難し

    …続きを読む
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