ヒグマの「OSO18(オソ)」はなぜ、牛66頭を次々と襲ったのか。残された体毛から、オソが食べてきたものを解き明かす研究が進んでいる。
今回使われているのは「安定同位体分析」という方法だ。体組織に含まれる炭素や窒素の安定同位体比を調べる。道立総合研究機構(道総研)によると、毛を分析すると、オソが過去1年間程度に食べたものの変化がわかるという。
これまで、道は道総研に依頼し、駆除された個体の年齢やDNAを調べ、生息実態の把握につなげてきた。ただ、安定同位体分析は、人的な要因や設備の不足でできていなかった。
今回は総合地球環境学研究所(京都市)などと共同研究を実施。道の担当者は「なぜオソが生まれたのか。クマの管理につなげ、教訓とするためにも初めて取り組むことになった」と話す。
北海道東部地域にいたオソは…
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