斎藤佑樹に憧れて 早実の主力選手は、あの名勝負の年に生まれた

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西田有里
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(17日、第106回全国高校野球選手権大会3回戦 西東京・早稲田実―島根・大社)

 今大会の出場校で最多の30回目の出場となる早稲田実が、8強入りをかけて大社と伝統校同士の対決を迎える。

 早実は1915(大正4)年の第1回全国中等学校優勝野球大会(現在の全国高校野球選手権大会)に出場。今夏の甲子園の勝利で、大正、昭和、平成、令和の4元号で勝利を挙げた。

 大社(旧校名・杵築中)は、第1回の地方大会に皆勤出場している15校のうちの1校だ。夏の全国選手権大会には32年ぶりに出場。1回戦では2年連続で選抜大会準優勝の報徳学園(兵庫)を破ると、2回戦では創成館(長崎)との延長十回タイブレークの接戦を制し、107年ぶりに全国選手権大会2勝を挙げた。

 2006年夏、高校野球ファンのみならず日本中が注目した名勝負があった。

 第88回大会の決勝。早実の斎藤佑樹(元日本ハム)と3連覇をめざした駒大苫小牧田中将大(現・楽天)によるエース同士の投げ合いは、延長十五回でも決着がつかなかった。翌日の引き分け再試合の末、早実が栄冠を手にした。

 今年100周年を迎えた甲子園球場での名勝負の一つに数えられる。

 あれから18年が経つ今夏。早稲田実を引っ張るのは、その年に生まれた子どもたちだ。

 決勝はいまでも語り継がれる名ゲームなだけに、選手たちにとっても斎藤はもちろん憧れの存在だ。

 06年生まれの3番打者・高…

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