慶大→外資系→高知の漁村 26歳女性の一軒家に起業家やノマド続々

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原篤司
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 高知県須崎市の漁港近くの集落に、好きな場所を転々としてリモートで働く「ノマド(遊牧民)」と呼ばれる人や、国内外の起業家たちが集う大きな一軒家がある。

 いったい、なぜここにあるのか。代表で市政策アドバイザーの水戸りいなさん(26)に聞いた。

 ――昨年6月にオープンし、「とまり~な」と呼ばれているそうですね

 基本はシェアハウスで、私や起業家の米国人男性、竹工芸作家やDJの男性らが暮らしています。

 住人は人数で割った家賃や光熱費を負担し、泊まりに来たノマドや起業家たちから宿泊料は取らず、募金をもらった場合は全額を劣化している建物の修繕費にあてています。

 長期休暇やリモートワークで1~2週間滞在する人も多いです。

 ――100畳ほどの大広間があって、イベントにも使えそうです

 地元の生産者の人たちが提供してくれた食材を味わうパーティーやワークショップなどを時々開いています。

 ここを、年齢・国籍・性別関…

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この記事を書いた人
原篤司
高知総局
専門・関心分野
防災、司法、民主主義、漁業、起業、韓国文化
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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2024年8月29日1時36分 投稿
    【視点】

    仕事のやりがいとか仕事を通した自己実現について考えさせられる記事だ。 国際労働機関(ILO)が1999年に提唱したディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の4つの条件の一つは、「働く上での権利が確保され、職場で発言しやすく、そ

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