引退危機、プロ転向…国枝慎吾の分岐点にはパラリンピックがあった

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聞き手・稲垣康介
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 パラリンピック車いすテニス男子シングルスで3度の金メダルに輝いた国枝慎吾さん(40)。昨年に引退した後、初めて迎えるパラリンピックへの思いを語った。

     ◇

 パラリンピックの期間中はパリに滞在し、NHKの「アスリートナビゲーター」を務めます。

 車いすテニスの選手としてパラには5度、参加しました。風邪をひかないよう、なるべく人と接しないとか体調管理に神経を使いました。今回は、競技の生の迫力や感動を、どう皆さんに伝えられるかという緊張はありますが、現役時代に比べたら重圧はなく、ワクワクする気持ちの方が強いです。

 車いすテニスには健常者と同…

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この記事を書いた人
稲垣康介
編集委員
専門・関心分野
スポーツ 国際情勢から映る日本
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    中川文如
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長)
    2024年8月29日7時44分 投稿
    【視点】

    「現役時代、すごくうれしかったのは、『国枝さんの試合を見て、子どもが車いすテニスを始めたいと言ってきたんです』という話を聞いたときでした」。国枝さん、そう語っています。パリ・パラリンピックの金メダル候補、車いすテニスの小田凱人選手もその一人

    …続きを読む