国際洋上風力発電サミット、札幌で開催 「地域の将来像共に描こう」
日浦統
【北海道】再生可能エネルギーの切り札として期待が高まっている洋上風力発電に特化した国際イベント「グローバル・オフショア・ウィンド・サミット・ジャパン・2024」が3日、札幌市内で始まった。大使館や企業など国内外から31のブースが出展したほか、市民向け講座や学術発表も行われる。
セミナーでは、東邦大学の竹内彩乃准教授が「洋上風力と地域共生」をテーマに講演。課題として生態系や景観への影響を挙げたうえで、「大切にされてきた景観やそれを含む文化について話し合い、地域の将来像を一緒に描くことが必要」と指摘した。洋上風力のメリットを地域に反映させる場として再エネ海域利用法に基づく法定協議会を挙げつつも「早い場合には1年も経たずに意見がとりまとめられる」とも指摘。人口減や高齢化が進む地域の持続可能性を維持するためにも「協議会が始まる前段階から、いかに地域の声を吸い上げる機会をもつかが重要になる」と語った。4日まで。
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