日韓首脳、12回重ねた会談 評価と今後の展望は?韓国の識者に聞く

有料記事

聞き手・ソウル=太田成美
[PR]

 岸田文雄首相と韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が6日、ソウルの大統領府で会談しました。岸田氏は近く退任しますが、2人の会談は計12回を数えます。この間の日韓関係をどう評価するのか。今後の展望をどう見るのか。韓国の識者に聞きました。

聖公会大の梁起豪教授

 岸田文雄首相は約30年ぶりの自民党宏池会出身の首相で、外相も経験しており、日韓関係でも自分のカラーを出せるものと期待していた。

 広島の「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」を尹錫悦(ユンソンニョル)大統領と共に参拝したことは、韓国側の理解を得るための努力として認められる。だが、歴史問題について期待したような一歩進んだ謝罪はなく、故・安倍晋三元首相のつくったフレームの中に収まってしまった印象だ。

 東京電力福島第一原発の汚染…

この記事は有料記事です。残り1010文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
太田成美
ソウル支局
専門・関心分野
朝鮮半島情勢、日韓関係、ジェンダー