知人女性の顔写真を「性的画像」に 韓国でディープフェイク被害拡大

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ソウル=太田成美
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 韓国で、SNSに投稿された知人女性や少女らの顔写真などを人工知能(AI)で合成して作られた精巧な性的画像がインターネット上で拡散し、政府が対策の強化に乗り出している。「ディープフェイク」と呼ばれるこれらの偽画像に関する小中高校生の被害の申告は今年1月以降、200件近くに達した。被害者だけでなく投稿者の側も未成年者が多いといい、深刻な社会問題となっている。

 問題が注目を集めたきっかけは、8月下旬以降、次々に報じられた韓国メディアの報道だ。匿名性の高い通信アプリのテレグラム上に、性的な偽画像のほか、住所や名前などの個人情報を共有するチャットルームが大量にあり、学校別や地域別に分けられていると報じられた。お金を払えば、送った写真をひわいな画像に加工するチャットルームもあり、問題が発覚した時点で約22万人が登録していた。

 教育省によると、1月から8月27日までに、小中高校生から被害の申告が186件あった。教員からも10件の被害の申告があった。同省は緊急の対応チームを設け、被害状況の把握や心のケアなどにあたっている。

「私も潜在的被害者」

 デジタル化が進む韓国では…

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この記事を書いた人
太田成美
ソウル支局
専門・関心分野
朝鮮半島情勢、日韓関係、ジェンダー
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    能條桃子
    (NOYOUTHNOJAPAN代表)
    2024年8月31日9時0分 投稿
    【視点】

    韓国でのディープフェイクの話題ですが、これは日本でも対策が必要な問題です。すでに被害が見られていることもありますが、確実に今後被害が増大する分野です。 韓国だけでなく、アジア諸国や欧米諸国でも、女性政治家やアスリート、アクティビストや芸能

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    インベカヲリ★
    (写真家・ノンフィクションライター)
    2024年8月31日15時31分 投稿
    【視点】

    テクノロジーの進化による性犯罪の低年齢化の勢いが凄すぎるように感じる。ディープフェイクが韓国で増えているということは、日本で増えることも時間の問題という気がする。 私は今、痴漢などの性犯罪加害者に話を聞く取材をしているが、彼らの小中学校時代

    …続きを読む
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