「年齢不問」のはずが不採用続き 60代が必要とされた意外な市場

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上地一姫
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 昨冬、転職活動をしていたエンジニアの平松靖さん(63)は、転職エージェントを通じて送られてきた通知をみてため息をついた。募集要項に「年齢不問」と記されたIT・通信業を6社受けたが、全て不採用だった。

 「年齢不問といっても、これが現実か」

 大手の電気通信会社に約15年間勤め、基地局の建設やデータ通信環境の向上、システム開発などに携わった。

 部長職だったが、56歳の「役職定年」を機に退職。元同僚が立ち上げた別の社に移ったが、事業縮小となり、再び転職活動を始めた。

 面接する代表や責任者の年齢は、一回り、もしかすると二回りは下だろうか。理由はわからないまま、採用見送りが続いた。社風とあっている人材かをみられている気がした。

 「60代は使いづらいのかな。プログラマーとして働きたいのに」

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上地一姫
東京社会部
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沖縄・平和