東京で会社勤め→週末に青森で活動 初当選の女性が変えたい「政治」

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江湖良二
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 平日は東京で会社員。衆院青森3区(弘前市など)での活動は週末限定。お盆過ぎまでそんなスタイルを続けた政治家が、衆院選で初当選した。

 子育て中の2児の母でもある、立憲民主党の岡田華子氏(44)だ。自民党が圧倒的に強い保守地盤。働くママはどうやって風穴を開けたのか。

 名の知れた現職の国会議員ですら、「金帰火来」(金曜日に地元へ戻り、火曜日に上京)が当たり前の永田町。祭りや運動会、敬老会に冠婚葬祭……。選挙区有権者との日々の触れあいは、「大切な選挙活動で、欠かせない」(衆院ベテラン)とされる。

 岡田氏は、常識を覆した。平日は東京の素材大手AGC(旧旭硝子)で、企画部門のマネジャーとして勤務。週末のみ、長男の理玖(りく)くん(7)と次男の悠灯(はると)くん(3)を夫の利久さん(41)に託し、青森に戻って顔を売る。

型破りを可能にした「理解」

 そんな「週末限定」スタイルを、立候補表明した昨年10月から続けた。有給休暇を取り、弘前市の実家に戻ったのはお盆過ぎ。選挙に専念したのはたった2カ月だった。

 型破りの選挙が可能だったの…

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この記事を書いた人
江湖良二
青森総局
専門・関心分野
地域経済、地方自治、映画、歴史、文学、アニメ、健康
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    小西美穂
    (関西学院大学総合政策学部特別客員教授)
    2024年11月17日17時9分 投稿
    【視点】

    世の中では“壁”が注目されていますが、「女性が立候補するまでの“壁”」にも目を向けてほしいです。それは①意識の壁(「政治は男がやるもの」という根強い性別役割分業意識、自分や夫の家族から反対されることも)、②時間の壁(育児・介護の負担が女性に

    …続きを読む