インドのサムスン工場で長期スト、やっと収束 一時900人超拘束

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バンコク=伊藤弘毅
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 インド南部チェンナイ近郊にあるサムスン電子(本社・韓国)の工場で、賃上げなどを求めた大規模なストライキが起きた。1カ月余りにわたった抗議行動は15日に収束したものの、一時900人以上が当局に拘束されるなど混乱が続き、製造業振興を目指すモディ政権の外資誘致策に水を差した形だ。

 インド紙タイムズ・オブ・インディアによると、同社がインドに置く2拠点のうちのひとつで、工場では約1800人が冷蔵庫やテレビなどの家電を製造している。

 9月9日以降、労働者約1千人が賃上げや労働環境の改善、7月に結成した労組の認定を求めて抗議行動を始めた。

 会社側は労組側と協議を重ねたが、今月1日には無許可でデモ行進をしたなどとして、労働者ら912人が警察に拘束された。地元紙は今回のストが「インドにおける同種の労働争議として、過去数年で最大」だと伝えた。

相次ぐ大規模な労働問題、経営リスクの一つに

 サムスンのインド子会社の2…

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この記事を書いた人
伊藤弘毅
アジア総局員兼ニューデリー支局員|アジア経済担当
専門・関心分野
南アジア、東南アジア、開発、エネルギー