ハン・ガンさん作品、書店に急きょ特設コーナー さっそく在庫切れも

宮坂奈津
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 【兵庫】韓国の作家ハン・ガンさんのノーベル文学賞決定から一夜明けた11日、神戸市中央区ジュンク堂書店三宮店は急きょ、作品を紹介する特設コーナーを用意した。早速、訪れた客が足をとめた。

 2階の話題書のコーナーに並べられたのは在庫があった「別れを告げない」や「回復する人間」など数冊。

 神戸市内から買いに来たという寺戸和子さんはネットニュースで受賞決定を聞いた。「アジア女性で初の快挙。帰って早速読みます」と4冊購入した。

 同店によると、開店後から予約の電話も入り、多くの作品が品切れの状態という。

 緊急重版を決めた版元に代表作の「菜食主義者」や「少年が来る」「ギリシャ語の時間」など8作品をそれぞれ数十冊ほど発注したが、店頭に並ぶのは最短でも月末~来月上旬になる見通しという。

 同店の文芸担当者は「韓国文学はエッセーなどの人気が広まり、昔よりは売れるようになったが、裾野はまだせまい。ぜひ読んでみてほしい」と話している。

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この記事を書いた人
宮坂奈津
神戸総局|事件担当
専門・関心分野
事件・事故、若い世代、若者と政治、民主主義