衆院選あす投開票 終盤の追い込みに各党代表ら県内で訴え
千葉県内14選挙区に60人が立候補している衆院選は27日、投開票される。終盤戦も各党の代表らが県内に入り、最後の追い込みに懸命になっている。
自民党の岸田文雄前首相は24日午前、千葉市美浜区の稲毛海岸駅前で応援演説をした。
「政治とカネ」の問題について、「心からおわびを申し上げる」と述べ、信頼回復に努める姿勢を強調。賃上げ率の向上や、「名目GDP600兆円」の目標達成などの実績を並べ、「ようやく経済の成長と賃金、分配の好循環が動き始めた。大事なのは持続できるかだ」と自公政権の継続を訴えた。
石破茂首相も23日、柏市に入り、「地震や大雨を予知する能力を上げ、災害に強い国をつくる」と主張。さらに、自衛隊の体制充実や防衛力強化への理解を求めた。
立憲民主党の野田佳彦代表は25日、県内の複数の選挙区を回った。市川市では5区の候補者と並び、「与党の過半数割れをなんとしてでも実現したい」と話した。
旧5区では一昨年、自民党議員が政治資金をめぐる問題で辞職し、昨年に補選を行った経緯がある。野田氏は「(政治とカネの問題の)震源地の千葉5区から政治を変えていかなければいけない」と語気を強めた。
県内の小選挙区に7人を擁立する参政党の神谷宗幣代表も24日夜、千葉市の千葉駅前でマイクを握った。
神谷氏は積極財政や減税などの必要を訴えた上で、「国民の生活をどう変えるかが争点だ。『日本をなめるな』という気持ちを持って一票を投じてほしい」と呼びかけた。