立憲民主党は公示前勢力の98から議席を1・5倍に伸ばす見通しになった。野党が衆院選で100議席以上を得るのは、政権交代の場合を除くと、2005年に113議席を獲得した当時の民主党以来。今後も裏金問題で自民党に攻勢をかける方針だ。
立憲は9月に野田佳彦元首相が代表に就いて初の国政選挙。野田氏は「自公過半数割れ」と立憲の「比較第1党」を目標に掲げ、従来のリベラル系の支持層をつなぎとめながら、「穏健な保守層」にウィングを広げる戦略で臨んだ。裏金問題で自民に嫌気がさした保守層を取り込もうと、野田氏は「裏金隠し解散」「政権交代こそが最大の政治改革だ」などと自民批判を展開する戦術をとってきた。
野田氏は今後も裏金問題の追及を強める方針で、企業・団体献金禁止や政策活動費廃止に向けた政治資金規正法の再改正を自民に迫る構え。政界の流動化の可能性も見据え、野党間の連携を強めたい考えだ。27日夜、フジテレビの番組で「明日、立憲の執行役員会を開き、それから各党との誠意ある対話をしていきたい」と述べた。
一方、野党間の候補者調整を…
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