第6回闇バイトをしてしまうのはどんな時? 対策教材を開発の准教授に聞く

有料記事闇バイトの「闇」

黒田早織
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 若い世代はなぜ、闇バイトに走ってしまうのか。どんな対策が有効なのか。高校生向けの対策教材を開発した静岡大学教育学部の塩田真吾准教授(教育工学)に聞きました。

 ――どんな教材なのですか

 「自分が『闇バイトをやってもよいかな』と思うのは、どんな時か」を考えさせるワークです。「誰に」「なぜ」「何を」言われたらやってもいいかを具体的に想像させるもので、「場面強制想像法」と名付けています。自分にも闇バイトをしてしまう状況があると自覚させた上で、具体的な相談の方法も教えます。

 この手法は、「どんな状況ならテロを起こせるか」という視点で防止策を講じるなど、安全工学やリスク工学によく用いられます。それを教育分野に応用しました。

高校生は「誰に」「なぜ」「何を」言われたら気持ちが揺らぐ?

 ――開発の経緯を教えてください

 3年前から静岡県警と組んで…

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この記事を書いた人
黒田早織
ネットワーク報道本部|東京駐在
専門・関心分野
司法、在日外国人、ジェンダー