旧米子角盤町郵便局舎など3件が国の登録文化財に

渡辺翔太郎
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 国の文化審議会は22日、鳥取県米子市の旧米子角盤町郵便局舎など鳥取県西部の建造物3件を、国の有形文化財に登録するよう文部科学相に答申した。

 旧米子角盤町郵便局舎は1935(昭和10)年に建築された特定郵便局の局舎。昭和初期に地域の大工が洋風に仕上げた木造2階建ての建物で、2023年度に改修され、現在は地域の交流拠点「YORAIYA角盤」として活用されている。ミントグリーンの外観が特徴的だ。

 ほかに登録が答申されたのは、南部町の生田家住宅主屋と、日野町の旧山陰合同銀行根雨支店店舗。

 生田家住宅主屋は、江戸時代から続く旧家・生田家の木造2階建ての主屋で、1902(明治35)年ごろに建築された。ケヤキや黒柿などの銘木が使われた近代和風建築で、南部町での初の登録となる見込みだ。

 また旧山陰合同銀行根雨支店店舗は昭和初期に建築。木造平屋建てだが、外観は石造りやレンガ造りのように見えるのが特徴で、根雨地域のたたら製鉄の文化や歴史を語るうえで重要な建物という。

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この記事を書いた人
渡辺翔太郎
米子支局長|鳥取県西部担当
専門・関心分野
地域の話題、環境