読み書き習い妻への愛 奈良市の西畑さんモデルの映画、1月に試写会

富岡万葉
[PR]

 読み書きを学べずに大人になった男性が夜間中学で字を習い、妻に手紙をつづったという実話を元にした映画「35年目のラブレター」が、来年3月7日に劇場公開される。奈良市では1月20日にプレミア試写会が開かれ、12月16日まで申し込みを受け付けている。

 映画のモデルとなった西畑保さんが奈良市在住で、奈良公園などがロケ地になったことから、試写会が実現した。

 西畑さんは2003年、妻の皎子(きょうこ)さんに宛てたはがきが銀行のラブレター企画で金賞に輝いたことから注目を集めた。このときのはがきは辞書を引きながら2日間かけて書いたものだという。夫婦の軌跡は創作落語にもなった。また西畑さんは、米国の刑務所から「朝日歌壇」への投稿を続ける獄中歌人、郷(ごう)隼人氏と文通で交流してきた。

 映画では、西畑さん役を笑福亭鶴瓶さん、皎子さん役を原田知世さんが演じる。試写会は1月20日午後6時から同8時半ごろまで、なら100年会館(同市三条宮前町)で開催。塚本連平監督らの舞台あいさつも予定している。定員700人で応募者多数のため抽選となる。申し込みは市のホームページから。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら