「トランプ2」でウクライナ戦争の行方は 「西側分裂」の危険性も

有料記事トランプ再来 世界の視点

聞き手 シニアエディター・尾沢智史
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政策研究大学院大学教授 岩間陽子氏

 米大統領選でのトランプ氏の当選で、欧州は「ショック状態」にあると、国際政治学者の岩間陽子さんは言います。トランプ政権の再来は、ウクライナ戦争の先行きにどんな影響をもたらすのか。「西側」の結束は維持できるのか。欧州から見た「トランプ2」の衝撃を読み解いてもらいました。

       ◇

 この数カ月、欧州は「トランプ2」におびえていました。第1次トランプ政権は欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)に冷淡でした。多国間主義が嫌いで、一対一のディール(取引)を好む。ウクライナ戦争についても、同じような態度をとるだろうと予想がついたからです。

 トランプ氏の行動は予測困難ですが、ウクライナへの支援を減らす可能性は高いでしょう。欧州としては、ウクライナ支援を続ける以外の選択肢はないですが、米国抜きで抗戦継続が可能かどうかはあやしい。

 トランプ氏が欧州の頭ごしに…

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