岐路に立つ掃海艇 戦後機雷処理・初の海外派遣、今は地味でニッチ?

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興津洋樹 矢島大輔
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 福岡県沖で出火後に沈没した海上自衛隊掃海艇「うくしま」は海の地雷「機雷」の除去を任務としてきた。掃海艇は戦後、米軍が日本近海に敷設した1万個超の機雷に対処し、湾岸戦争後には自衛隊初の海外派遣をしたことでも知られる。今、その存在が岐路に立っている。

 「3、2、1、発火」。合図の直後に海面が白く浮き上がり、轟音(ごうおん)とともに高さ約100メートル真っ黒な水柱が上がった。約500メートル離れた掃海艇を大きな振動が襲った。

 昨年12月中旬に北九州若松区沖で行われた海自第43掃海隊の「うくしま」と「とよしま」による爆破処理。設置した爆弾が機雷本体に誘爆して処理は完了した。報道陣はうくしまから、その様子を取材した。

 機雷は海中に潜ませて、船が触れたり付近を通ったりすると反応して爆発する。関門海峡周辺では昨年、海上風力発電所の建設準備中に2個の機雷が発見された。戦時中に米軍がB29爆撃機から投下した機雷だった。

戦争末期の米軍機雷、全国で1万個超

 うくしまが所属する下関基地…

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