菓子より人気?おまけの本気 戦後のキャラメル合戦で登場したのは…

有料記事リレーおぴにおん

聞き手・各務滋
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 お菓子本体より気になる「おまけ」。なぜあんなに子どもを、時には大人も、引きつけるのでしょう。神奈川近代文学館展示課学芸員の秋元薫さんは、そこに大人の「本気」が見えることに気づきました。

リレーおぴにおん「100年目の昭和」

 戦後まもない昭和20年代、日本には100社以上のキャラメルメーカーが生まれました。戦前からあった「グリコのおもちゃ」に加え、老舗メーカーに対抗するため新興企業も参入して始まったのが、おまけ合戦です。プロ野球・巨人の選手のカードを付けた「紅梅キャラメル」などが人気を集める一方、子どもがおまけ欲しさに菓子を買いたがるので「射幸心をあおる」と社会問題になりました。

 そんななかで1952(昭和27)年に登場したのがカバヤ食品の「カバヤ児童文庫」です。

 キャラメルの箱に入ったカー…

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この記事を書いた人
各務滋
オピニオン編集部
専門・関心分野
教育、オピニオン