石破首相が神社参拝 首相への「一里塚」

清野貴幸
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 首相就任後初めて古里の鳥取に帰った石破茂首相(67)は1日、出身地の鳥取県八頭(やず)町を訪れ、父二朗さん(元鳥取県知事)の墓参りをした。地元住民からは温かい励ましを受けた。

 石破首相は前日、鳥取市であった人口減少問題を考える討論会に出席。夜には高規格道路の早期整備や地域産業の振興など2025年度施策に関わる3項目の要望を平井伸治知事から受けた。

 首相就任からちょうど2カ月となった1日、まず足を運んだのは八頭町郡家殿の和多理(わたり)神社。残暑の8月下旬、自民党総裁選への5回目の立候補表明の場に選んだ神社だ。それから3カ月余り経ち、県出身者で初の首相になって再び節目の場所で地元住民に顔見せする機会が得られた。

 妻佳子さん(68)とともに参拝した石破首相は境内の大木を背にあいさつ。「どんなに世の中が逆風であっても、支えてくれる地元があってここまで来させてもらった」と感謝を口にした。総理と呼ばれることにまだ慣れていないと笑いを誘い、「総理大臣だから何でもできると絶対思ったらいけんのであって、常に謙虚に。少数与党だから野党の言うことを最大限取り入れる国会運営になる」と意欲を語った。

 耳を傾けていた自民党員の男性(66)は「野党の声を聴くという姿勢は石破さんらしい。(公約などを)どこまで実行できるかが正念場」と話したうえで、「お疲れかもしれないが、ニコッと笑顔をみせたので安心した」。

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