【アーカイブ】実は苦手だった「話す」こと、小倉智昭さんを変えた父の言葉

有料記事

[PR]

【2008年4月26日朝刊】

 今月4日午前6時55分、東京・お台場のフジテレビ14階。見晴らしのいい会議室で、朝の情報番組「とくダネ!」の打ち合わせが始まった。

 10年目の第1週を締めくくる金曜日。キャスターの小倉智昭(60)が、隣のアナウンサー佐々木恭子(35)に話しかける。「家庭用ビデオが撮ってるような映像にするため、CGで素材を作ってるんだよ」。翌5日公開の米映画「クローバーフィールド」の映像のことだ。小倉が考える、この日のオープニングトークの「ネタ」だった。

 8時。もう1人のアナ笠井信輔(45)と3人並び、小倉の話で番組が始まった。この日のトークは8分20秒続いた。

 「とくダネ!」は、番組開始以来ずっと、小倉のトークで始まるスタイルをとっている。

 99年4月、フジテレビは当…

この記事は有料記事です。残り1449文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません