第5回二十四節気ごとに変わるランチ 七十二候の言葉も添える物書き料理人

有料記事在来作物はいま

清水康志
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連載「在来作物はいま」第2部(5)

 人と自然、都市と地方、農家と市民――。これらの間を、食と暮らしでゆるやかにつなぐ場が山形県鶴岡市にある。

 レストランに小規模な展示スペースを併設した店舗「manoma(マノマ)」。2019年の秋、東京の会社でコピーライターとして働いていたマツーラユタカさん(48)と、妻でディスプレーデザイナーのミスミノリコさん(52)が、マツーラさんの故郷・鶴岡にUターンして開店した。

地域で受け継がれてきた在来作物や伝統野菜は、収量が少なく手間もかかるといった難しさから、継承が危ういものも少なくありません。在来作物をめぐる連載の第2部(全6回)では、在来作物を食の現場から支える人たちを描きます。今回はその5回目。

皿の上に季節を凝縮、一品ずつ作り方も説明

 マツーラさんは会社員時代に趣味の料理が高じ、友人とフードユニット「つむぎや」を結成。副業として料理本を何冊も出すほか、イベントで料理を作るなどして、料理の腕を磨いてきた。

 店の料理はマツーラさんが主…

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この記事を書いた人
清水康志
山形総局|庄内地区担当
専門・関心分野
人口減、地方創生、農林漁業、食文化、防災
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    杉田菜穂
    (俳人・大阪公立大学教授=社会政策)
    2024年12月25日17時7分 投稿
    【視点】

    季節の挨拶に使われたり、俳句の季語として詠まれたりする二十四節気。昔から伝わる季節の移ろいを細やかに感じ取って、それを食卓に並べて味わう。季節と分かちがたく結びついている食べ物の旬を知り、その時期においしいものを食べることは、栄養的にも味覚

    …続きを読む