ガザ停戦合意「最後の15分に来ている」 パレスチナ前首相単独会見
加藤あず佐 編集委員・石合力
来日中のパレスチナ自治政府のシュタイエ前首相は18日、朝日新聞との単独会見で、イスラエルとパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとの停戦合意について「1時間で言えば、最後の15分に来ている」とした上で、イスラエル軍の撤退時期や方法などが焦点になっていると語った。
シュタイエ氏は停戦案について、①民間人の人質とパレスチナ人政治犯の交換などの人道的措置(約6週間)②兵士と政治犯の交換③イスラエル軍の撤退――の3段階になるとした上で、合意に向けて「イスラエル軍の撤退が完全撤退か段階的な撤退か。釈放されるパレスチナ人政治犯がだれになるかなどが残る課題になる」と述べた。パレスチナ側の有力指導者でイスラエルが拘束するマルワン・バルグーティ氏について「我々は解放リストに含まれることを望んでいる」と語った。
一方で「停戦は、戦争の終結ではない。イスラエルのネタニヤフ首相は、あらゆる理屈を付けて停戦合意を破ろうとするだろう」との厳しい見通しも示した。
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