能登地震の仮設住宅全戸完成へ、豪雨分も「来年3月までに」と知事
土井良典
石川県の馳浩知事は19日、元日に起きた能登半島地震の応急仮設住宅について、必要戸数計6882戸の建設を23日に完了すると発表した。9月の豪雨災害で浸水した仮設住宅の修繕も来週中に完了させるという。
県議会12月定例会閉会後の会見で明らかにした。豪雨災害で新たに必要となった仮設住宅286戸については、遅くとも2025年3月末までの完成をめざすという。
また、豪雨を受けて住民が避難を余儀なくされている輪島市の大沢町や下山町周辺へ通じる県道輪島浦上線(約25キロ)については、25日に門前町浦上側から山間部などを抜ける約15キロの通行を地域住民や緊急車両に限って可能にするとした。全線開通のめどは立っていないという。
県議会は、豪雨災害対策費を含め計約334億円の一般会計補正予算案など計24議案を原案通り可決した。今年度の一般会計予算は計1兆3557億円となった。また、災害公営住宅建設にさらなる支援を求めるものなど議員提案の意見書3件を可決した。