「二重被災」リスク仮設、選定に潜む特有の事情 対策に動く自治体も

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石垣明真 飯島健太
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 大地震で被災後、身を落ち着かせたはずの仮設住宅が豪雨で浸水する――。能登半島地震で起きた「二重被災」が、南海トラフ地震の被災地でも起きうる可能性が浮かび上がった。リスクのある土地を用地に選んだ自治体は能登同様、適した平地が少ないことが背景にある。把握していなかった自治体は、事態を受け調査を急ぐ。

 南海トラフ地震で最大16メートルの津波が想定される宮崎市。住宅地にある公園約2千平方メートルは、被災時に仮設住宅27戸を建てる候補地となっている。

 だが、徒歩20秒の距離に幅約50メートルの川が流れ、ハザードマップによると、大雨時にあふれた水で周辺は最大約3メートル浸水する恐れがある。

 近くを歩いていた男性(65…

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