大屋根リングをどう残す?開発案募集 万博跡地、「負の遺産」の例も

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 2025年大阪・関西万博のシンボルとなる「大屋根リング」などの建築物を閉幕後も残すのかどうか。開幕が来年4月に迫る中、そんな議論が続いている。過去の万博では遺構が「負の遺産」になった例もあり、将来に負担を残さない知恵が問われている。

 万博会場となる大阪湾の人工島・夢洲(大阪市此花区)。島を所有する大阪市は11月15日、閉幕後の開発案の募集を締め切った。

 市は募集要項で、「万博の理念を継承した街づくり」の重視を強調。応募作の評価基準についても、「ハードレガシー(箱もの)の利活用など」を理念継承の具体例として提示した。

 これに対し、受注を目指す民間業者からは約344億円の建設費を見込むリングを残す場合の所有者が誰になるのかや、リングの構造などに関する質問が相次いだ。

■募集要項、にじむ大阪市の意…

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