厚生労働省は24日、電子処方箋（せん）システムのトラブルを受けて実施している一斉点検の期間を延長すると発表した。これまで点検期間は24日までと説明していた。点検が終わるまでは電子処方箋の新規発行は停止し、紙の処方箋で対応する。再開日は「決まり次第速やかに公表する」としている。

　電子処方箋システムをめぐっては、医師が処方した薬とは別の薬が薬局に伝わるトラブルがこれまでに7件報告された。医療機関や薬局で薬につける番号のひもづけに誤りがあったことが原因で、厚労省は20日にシステムを停止し、一斉点検を始めた。

　福岡資麿厚労相は24日の閣議後会見で「誤表示について新たな報告は把握していない」と説明。「（医療機関や薬局、システム事業者から）急な点検に戸惑ったなど、さまざまなお声をいただいている」と述べた。