東京・羽田空港で1月に起きた日本航空(JAL)の旅客機と海上保安庁の航空機による衝突事故。JAL機の乗客乗員379人は炎上する機体から全員脱出することができた。客室内ではそのとき、何が起きていたのか。12月25日に国の運輸安全委員会が公表した経過報告書からたどった。(年齢は当時)
JAL516便が北海道・新千歳空港から出発したのは1月2日午後4時27分。乗客367人(うち子ども42人、幼児8人)、パイロット3人、客室乗務員9人が乗り込んでいた。機長(50)は総飛行1万2千時間を超えるベテランで、訓練乗員もいた。客室乗務員は25~56歳で、うち3人の乗務経験は3~4カ月だった。
JAL機が出発したころ、羽田航空基地の海保機は被災地に届ける毛布100枚や非常食850食分などの支援物資を積み、出発準備を進めていた。だが、機体を確認したところ機材の不調が判明。対応するため、出発が当初より大幅に遅れることになった。
午後5時47分、事故は起き…
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日航機・海保機の衝突事故
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