県内の「主要渋滞箇所」、12カ所追加 TSMC周辺など
国と県、熊本市、交通事業者らでつくる県交通渋滞対策協議会は、県内で渋滞が深刻な「主要渋滞箇所」に、新たに12カ所を選んだ。台湾積体電路製造(TSMC)の進出を契機に半導体産業の集積が進み、交通事情が大きく変わったため、初めて渋滞箇所を追加した。
協議会は、道路整備を担う行政機関が連携して交通渋滞の改善に取り組むために県ごとに発足。県内では2013年1月、309カ所を主要渋滞箇所に選び、道路整備を進めてきた。今年9月までに、バイパスの整備や交差点の改良を進め、36カ所を解除してきた。
ただ、世界最大の半導体受託生産会社TSMCが21年に菊陽町進出を決めたことなどで、熊本市や同町周辺では企業の集積や宅地化が加速。通勤車両の流れが大きく変わったとして、今回はじめて地点の追加を検討した。
その結果、合志市と菊陽町、大津町の3市町から、新たに12カ所を主要渋滞箇所に16日に選んだ。このうち合志市の「福原東」交差点、大津町の「室」交差点では時間と方向によって、最大1キロ以上の長さの渋滞が確認された。
関係機関は今後、新たに追加した地点を含めて交通状況のモニタリングを進め、渋滞の改善策などを話し合うという。
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