9連休は水道凍結に要注意 年末年始を前に損保協会などが呼びかけ

丸石伸一
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 曜日の並びが良い今冬の年末年始は9連休の人も多いはず。でも、自宅を長期間空けるときは、水道凍結事故にご注意を――。日本損害保険協会北海道支部が、寒い日の水道管の破裂を防ぐ「水抜き」を呼びかけている。

 水道管の凍結は、零下4度以下まで冷え込むときや、一日中零下の真冬日が続くときに起きやすい。旅行や帰省などで長期間、水道を使わないときはとくに注意が必要だ。同支部と札幌市水道局は、水道管内の水を落とす「水抜き」の徹底を促すチラシをつくり、そのやり方も解説している。

 同支部によると、昨年12月から今年3月までの水道凍結事故による保険金の支払件数は2924件、支払額は17億2300万円だった。件数・金額ともに、いまの形式での調査を始めた2016年度以降で最も少なかった。例年より気温が高めだったためとみられる。だが、水抜きを忘れたことなどが原因の事故は「依然として多発している」という。過去8年で最多だった20年度の支払件数は1万件を超えており、天候次第で被害が増える可能性がある。

 火災保険には、凍結した水道管の修理費用や、水道管が破裂して水漏れが起きたときの損害に関して、補償がついている契約も多い。ただ、大規模な家の補修が必要な場合、引っ越しや仮住まいの費用がカバーされないなど、負担が生じることがある。このため同支部は、契約内容の確認も必要と呼びかけている。

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