話をする、本を選ぶ… 私の声の上げ方、2024年の三つの景色

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山下知子 小川尭洋
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 非常戒厳に対する韓国市民の大規模なデモが注目された2024年。多くの人が集まるデモは、私たちの声を届ける大事な行動ですが、それだけではない、様々な形の「声の上げ方」があります。集まって静かに反戦や連帯の思いを示す、1人街頭に立ってみる、反戦の缶バッジをリュックサックにつける――。記者が見た、24年の三つの風景です。

「紙を掲げるだけだっていい」

 【7月】「私たちはそれぞれがフィルターバブル(偏った情報)の中にいる。だからこそ、リアルな世界に出ようと思った」

 東京都内の大学院生、大室恵美さんはそう話す。この夏、都知事選を前に10回ほど、1人で、時に知人と街頭に立った。

 候補者の蓮舫氏を支持してい…

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この記事を書いた人
山下知子
編集委員|人権、ジェンダーなど担当
専門・関心分野
教育、ジェンダー、セクシュアリティ、歴史
小川尭洋
デジタル企画報道部
専門・関心分野
人種差別、海外ルーツの人々、歴史認識、政治と教育
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対話を通じて「論」を深め合う。論考やインタビューなど様々な言葉を通して世界を広げる。そんな場をRe:Ronはめざします。[もっと見る]