11月の有効求人倍率1.25倍 物流業界の人手不足目立つ

宮川純一
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 厚生労働省が27日に発表した11月の有効求人倍率季節調整値)は1.25倍で、前月から横ばいだった。人手不足や賃上げ機運の高まりで企業は求人を増やしているが、よりよい条件を求めて仕事を探す人も増加しているという。

 有効求人倍率は、全国のハローワークに登録している求職者1人あたり何件の求人があるかを示す。11月の有効求職者数は前月比0.6%増の約187万人、有効求人数は同0.7%増の約243万人だった。

 企業の足元の採用意欲を示す新規求人数(原数値)は前年同月比で2.6%減だった。産業別では、宿泊・飲食サービス業(12.2%減)や製造業(5.9%減)、情報通信業(5.0%減)の減少が目立った。

 一方で運輸・郵便業は2.0%増で、15カ月ぶりにプラスになった。今年度から残業時間の上限規制が適用された物流業界の人手不足が強まってきているという。

 また、総務省が同日発表した11月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で、前月から横ばいだった。

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