路線バス廃止は大阪の郊外でも 「お金では解決できない」その事情

有料記事ニュータウンのいま

村井隼人
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 市内から路線バスがほぼなくなる。過疎地ではなく、大阪府内の郊外でもそんな事態に見舞われている。京阪電鉄やJRが走り、大阪市中心部まで20~30分の交野市で2025年3月、京阪バスが路線の大部分を廃止する。

 廃止されるのは京阪電鉄やJRの駅と市南部のニュータウンを結ぶ「交野南部線」を含む四つの路線だ。残るのは寝屋川などとつながる一部の路線や京都市などとの急行バスだけになる。

 「困るね、どうしようか」。市内の高台にあるニュータウン、星田山手に住む女性(75)は民生委員の活動の中でよくそんな声を聞いた。

 市によると、南部の星田山手や妙見東、南星台といった山側のニュータウンは1970年ごろに開発された。住民の多くは元サラリーマン家庭で、いま70代から80代に差し掛かる。女性の話では、住民の多くは買い物や通勤に自家用車を使ってきたという。

 ただ、現在は様相が異なる…

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