データで見る能登半島復旧の現在地 数字には表れない苦痛や苦労も

有料記事能登半島地震

渡辺萌々香 鬼原民幸 土井良典
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 能登半島地震は、1月1日に発災から1年を迎える。復旧が進む一方、数字に表れない苦痛や苦労は多くの被災者に覆いかぶさったままだ。現状に即した政策・支援の必要性が、一層高まっている。被災地の「いま」を報告する。

 復旧困難区域を除き、断水は100%解消した――。国や石川県は公式発表で、こうアピールする。ただ、被災者からは「地震前のように水が使える状況にはほど遠い」との声が上がる。なぜなのか。

 輪島市では地震後、最大1万1400戸が断水した。国土交通省の8月の集計では、市内の水道管の被害率は1キロメートルあたり1・6カ所にのぼった。2016年の熊本地震の0・03カ所(熊本市)を大きく上回る。

 断水は9月には市内全域で解消したとされる。だが、住民からの水道に関する問い合わせは12月に入っても後を絶たない。

 県によると、「断水の解消」…

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この記事を書いた人
鬼原民幸
大阪社会部|社会サブキャップ
専門・関心分野
国内政治、外交安全保障、社会保障政策
能登半島地震

能登半島地震

2024年1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]