第7回ロッキンの街で同年生まれの私 夢中になった別世界、この熱を未来へ

有料記事わたしとロック

古庄暢
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 遠くに見える観覧車。青空の下、巨大なステージ前は、観客席を埋め尽くす人と演奏を楽しむ笑顔であふれていた。「あの熱気がまた戻って来たんだな」――。

 2024年9月、国営ひたち海浜公園茨城県ひたちなか市)で「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル(通称ロッキン)」が5年ぶりに開かれた。メインのグラスステージの脇から、舞台上の演出を確認していた上村恵奈さん(24)は、その慣れ親しんだ原風景に、懐かしさを感じていた。

 フェスを主催するロッキング・オン・ジャパンに入社して1年半。ひたちなか市出身で、ロッキンが始まった00年生まれだ。

 初めてロッキンを見たのは中学2年の夏。母と3歳上の姉と3人で訪れた会場は、盛り上がる数万人のファンの熱気に包まれていた。

中学生の夏 巨大ステージのとりこになった

 見渡す限りの人波のなか、そ…

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