森の賢者フクロウのうたた寝 人気者は「近付かずそっと見守る」が吉

角野貴之
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 北海道・石狩地方の森で、エゾフクロウが夜の狩りを終え、うたた寝をしていた。そのたたずまいから「森の賢者」と親しまれるフクロウの亜種で、成鳥は体長50センチでカラスほどの大きさ。本州以南にいるほかの亜種にくらべ、体が白いのが特徴だ。

 夜目がきくだけでなく耳もいい。日本野鳥の会によると、位置の違う左右の耳で、音を立体的に把握。柔らかい羽毛をいかした音をたてない飛翔(ひしょう)で、ネズミや昆虫に近づき、捕らえるという。

 ときに「不苦労」と縁起物にされたり、畏怖(いふ)の対象にされたりと、人との結びつきは深いが、個体数は多くない。日本野鳥の会は「野鳥の巣を見つけたら近付かずにそっと見守って。生息地をSNSなどで公開することは控えてほしい」と呼び掛けている。

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この記事を書いた人
角野貴之
映像報道部|北海道駐在
専門・関心分野
写真、動物、離島暮らし、佐渡島