米、AI半導体に新輸出規制 同盟国に優先供給 「密輸」防ぐ狙いも

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ワシントン=榊原謙
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 米政府は13日、米国製の人工知能(AI)用の半導体に、新たな輸出規制をかけると発表した。輸出先の国を3階層にわけ、日本など同盟・友好国に絞って無制限の輸出を認める一方、中国など「敵対国」への輸出は認めない。それ以外の大多数の国については、数量制限を設けて限定的な輸出を許可する。

 新規制はまだ案の段階で、業界や各国から120日間にわたって意見を公募する。トランプ次期政権で修正される可能性もある。

 今回の規制は、AI開発に必要なデータセンター(DC)向け半導体で約8割のシェアを握るとされる米エヌビディアの設計品の供給に、米政府が事実上介入するものだ。需要が急増するDC向け半導体の差配を通じて、世界で進むAIの開発競争を主導したい考えだ。

 エヌビディアは13日付のブログで、「世界的なイノベーションと経済成長を妨げる恐れがある」などとして、反対する考えを示した。

3段階で規制

 AI半導体の優先供給を受け…

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この記事を書いた人
榊原謙
アメリカ総局|米国経済担当
専門・関心分野
米国経済、世界経済