(美の履歴書:847)「妙義山図・瀞八丁図〈右隻〉」 富岡鉄斎 連なるアーチ、その先は

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 何とも不思議な光景だ。屏風(びょうぶ)の端から端にアーチ状の巨大な岩が連なるように描かれている。中央には奥へと続く細い道があり、右端近くには絶景を行く人の姿もある。浸食によって造り出された奇岩が点在し、日本三大奇勝の一つに数えられる妙義山(群馬県)を描いたものだが、この絵は現実の風景を超越している…

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