(天声人語)沖縄復帰52年

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 メースBやオネスト・ジョンといえば、かつて沖縄に米軍が備えていたミサイルの名前だ。復帰前に作られた巨大な発射台の遺構を見たことがある。分厚いコンクリートの発射口は、対中国として北西に向けられていた▼そうやってミサイルと背中あわせに暮らす者の悲哀を、沖縄出身の詩人・山之口貘(やまのくちばく)が書いて…

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    阿部藹
    (琉球大学客員研究員・IAm共同代表)
    2024年5月15日20時37分 投稿
    【視点】

    節目の日は大切だ。毎日を忙しく過ごす中で、立ち止まって振り返り、考える。そのためのきっかけとして節目となる日は大切だ。 「復帰の日」である5月15日に、返還から52年経った沖縄のことを考え、過去と変わらない、いや、見えにくくなっただけで過去

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    座安あきの
    (ジャーナリスト・コンサルタント)
    2024年5月16日9時23分 投稿
    【視点】

    沖縄にまつわる「節目」は暦の風物詩のようだと、情緒的な記事に触れるたびに思う。52年に至るある時期から、メディアは義務感からニュース「枠」を埋めるようになったのではないか。標的になるには十分に過密な米軍基地を本土と同水準に減らしていく方向へ

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