現代日本の閉塞感、巧みに描く 「ひとつの祖国」 貫井徳郎さん新刊

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 もしも第2次大戦後の日本が、ドイツのような東西分断の後に再統一された国だったら……。貫井徳郎さんの新刊小説「ひとつの祖国」(朝日新聞出版)は、格差が固定したディストピア的な社会で、テロ組織と自衛隊との暗闘を描く骨太のクライムサスペンス。架空の歴史設定でありながら、現代日本の閉塞(へいそく)感を浮き…

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