(どこからか言葉が)卒寿 朝 谷川俊太郎
目が覚める
まだ生きている
世界もまだあるらしい
目を開ける
昨日は五月だったと思い出す
なら多分今日も五月
予定はない
ベッドでモゾモゾしている
体は椅子に座ったまま
昨日は心が忙しかった
詳細ははぶくが
何十年も昔に悩んだこと
形を変えて今もそのまま
私に構わず
世界は未来を夢見ている
…
- 【視点】
「私はもう夢見ない 世界はこのままで十分だ」の最後の節。核兵器、環境破壊、加えて昨今はネットで自分の首を絞める人類への警句でしょうか。 アホやなあと私も思いますが、谷川さんも御年まで悩まれたのだから、若輩の私はまだまだ向き合わねばと。「こ
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谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ
SNSやインターネット上に大量の言葉が飛び交ういま、92歳の詩人は何を思うのか。[もっと見る]