(書評)『アーレントと黒人問題』 キャスリン・T・ガインズ〈著〉

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 ■思想に内在する差別、その先に

 全体主義の生成にレイシズムが果たした役割を指摘した哲学者ハンナ・アーレント。本書はその思想に黒人差別が一貫して存在したと告発する。

 1957年、アメリカで人種統合が進められる中、アーカンソー州リトルロックの高校に入学した黒人の登校を、白人が実力で阻もうとした。事…

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