発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.音の世界を見るのでしょうか。

A. 目というのは、編集機能があります。ただし、音は1秒1秒です。デフォルメされるといっても、目で見る漫画ほどではありません。声を編集してみると、リアリティーがなくなりやすいわけです。

Q.歌の感触を目で見えるようにできるのでしょうか。

A. 歌というのは、音の世界で進行しますから、時系列であり、論理的であるわけです。 ただ、それが、心に働きかける表現になるときには、瞬時に起きます。時間軸を破ってしまうわけです。 歌い手は音楽とともに、時系列で歌を進めているわけです。聞き手も…

Q.時間を超えるように歌うというのは、どのようなことなのでしょうか。

A. 古武術の甲野先生が、カルメン・マキさんの「空へ」を聞いたとき、身体が、交通事故で割れるフロントガラスのように、その一片一片が、一瞬でざっと変わる感覚が得られたことから、新しい身体の動きを発見しました。 説明は難しいのですが、時系列でなく…

Q.レッスンだけで上達するものですか。

A. レッスンをしないよりは、レッスンをする方が上達するでしょう。 多くの場合レッスンというのは、トレーニングのために行うものです。 特に、身体能力を開発していくものについては、レッスンはチェックと課題出しが中心です。その他の時間でトレーニン…

Q.ヴォイストレーニングのレッスンを受けても、成果の保証はできないなどということがあるのでしょうか。

A. レッスンを受けるということは、そのレッスン時間で与えられるものが、とりあえずは、価値です。成果として、何かが得られる、という意味では、その時間単価に相当するものが与えられることだと思います。でも長期的に創造していく芸術活動ですから、成…

Q.ヴォイストレーニングの上達に個人差はあるのでしょうか。

A. かなりの個人差があります。最初の段階で、かなり多様な差があります。ここがゼロから始められる楽器などと違うところです。 上達を目指して行うわけですから、上達していきますが、何事においても、そこにはかなりの差が生じるのが、現実です。トレーナ…

Q.レッスンを受ければ、どのようになるのでしょう。

A. それを決めるのは、最終的には本人だと思います。確かに最初に希望目的を示されると、トレーナーは、その目的とのギャップを埋めるためのレッスンをします。メニュを与え、トレーニングの仕方を教えます。だからといって、そのトレーニングをどのくらい…

Q.歌のレッスンも受ければ受けるほどよくなるものなのでしょうか。

A. よくなろうとして受けるわけですから、また、よくないものだったら受けないでしょうから、普通に考えたら、よくなるものだと思います。 受ければ受けるほどというのでは、あまり力がないときは、時間や量と成果は比例すると思います。しかし、あるところ…

Q.レッスンについて、学校の授業のようにシラバスがきちんと組み立てられているというのは、望めないのでしょうか。

A. 私も、学校やカルチャーセンターで年間の講義を依頼されるときには、そういったものを提出させられます。けれども、実際には、参加者の状況に応じて、ずいぶんと変えることになります。知識を習得させるわけではないからです。現場で相手あってのものに…

Q.先に一通り、カリキュラムの全体像を知ることはよくないのでしょうか。

A. 書籍が出版されていますから、参考にするとよいでしょう。 そこでは、順番にメニュが書いてあり、一覧になっているわけです。 ブログも参考にしてみるとよいでしょう。しかし、参考にすぎません。

Q.レッスンをカリキュラムとして示すことはできないのでしょうか。

A. 個人レッスンでは、相手に合わせて、トレーナーがカリキュラムを調整していきます。 ただし、最初からカリキュラムというのが決まっていると、相手にとって、最もよいレッスンには、なかなかなりえません。

Q. 頭が柔らかいこととは、相手に従えることなのですか。

A. いえ、たとえば、なんでも決めてくれ、マニュアル化してくれ、規則を作ってくれというのは、頭が柔らかいのではありません。自分の頭で考えたくないから、面倒だからです。柔らかいというのは、相手の考えや意見も活かして、柔軟に考えられることです。

Q.私は頭が固いのですが、レッスンには向かないのでしょうか。

A. 頭が固いことが、よくないのではありません。それは頭が固いことでメリットがあるからです。簡単にいうと、世の中で生きていくのにも、頭が固い方がよいのです。 ただ、学ぶためには、自分の考え方に固執しすぎないことです。

Q.トレーナーの先生のいうことがよくわからないのですが、どうしてなのでしょうか。

A. それはきっと考えるための前提が異なっていると思うのです。あなたの考えがあり、それと違う考えがあるということを認めないので、自分の頭で考えてしまうわけです。 それを頭が固いと言います。

Q.声を出すということは、力を入れることではないでしょうか。

A. 運動と同じで、一見すると、これまで以上に力を使うことだと思われますが、 そのためにこそ、力を抜くことから始めなければいけないのです。 声を出すことも同じように考えてみてください。

Q.いろんな方法がありますが、どのように対策すればよいのかは、どうやって決めていくのでしょう。

A. それは自分なりに学んでいくしかありません。学び方にも、身体で学ぶ、心で学ぶ、頭で学ぶといろんな学び方があります。その人によって得意不得意もあるのでしょう。自分のやり方から始めてよいのですが、それで限界になれば、学び方を変えてみるとよい…

Q.なぜリラックスがそんなに大切なのでしょう。

A. たとえば、真っ暗な時に、力を入れて手探りをする人はいないでしょう。 力を抜かないと情報を得ることができないので、センサー能力が落ちます。 リラックスをすることが求められるわけです。

Q.西洋は論理的な処理、東洋は同時並行的な処理が得意なのでしょうか。

A. アルファベットに比べると、漢字では、ビジュアル的に捉えられます。 日本人は、絵文字やイラストが得意です。 西洋人にとっては、黙読というのは、大発見だったのです。 昔は、必ず音読していて、時間がかかったのです。 ところが、日本語や漢字は、速…

Q.平均律と純正律というようなことでは、歌い手にどう関係しますか。

A. 歌声の場合は、どうしても純正律によった方がよいわけです。しかし、プレイヤーと合わせるとなると、そこでズレが生じるわけです。 音程を優先して歌うだけでは、正確ゆえに味気ない歌になることもあるでしょう。

Q.音程を勉強するときは、どういうことに気をつければよいですか。

A. 2つの音を正しく取り、その音の隔たりが正しければ、音は合っているといえます。しかし、それは、必ずしも心地よい歌唱フレーズ、メロディとして生きてくるとは限らないわけです。

Q.リズムを勉強するときは、どういうことに気をつければよいですか。

A. テンポと強拍のところを覚えます。時間の中で等間隔に刻んでいき、そこに強弱をつけていくわけです。しかし、それでは、ただのリズムであって、生きているリズムではないわけです。

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