病室のベランダ、笑顔の家族写真 緩和ケア現場の模索

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市川由佳子
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 毎年5月の「看護週間」、山梨県内では長年の功績が顕著だったり、患者に親身になって接したりしてきた看護職員が表彰される。新型コロナウイルスの感染が広がった今年、式典は延期に。今月7日に約4カ月遅れの表彰式があり、緩和ケアの現場で、患者や家族と「最良の選択」を模索した看護師の姿もあった。

 小田切佳仁(よしひと)さん(44)。中央市の「どちペインクリニック玉穂ふれあい診療所」で、緩和ケアもする病棟の看護師長を務める。

 主に末期がんの患者が入院している。痛みや精神的な苦しみを和らげつつ、家族との時間をゆっくりと過ごせる環境づくりをめざしてきた。

 コロナ禍で病棟の様子は一変…

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