「ぼくの友だちがいじめに遭っている」
川崎市の自宅で篠原真紀さん(55)は、市立中学2年だった次男の真矢(まさや)さんから、そう打ち明けられた。
2010年2月末のことだ。沈みがちだった様子が気になって声をかけた。真矢さんは「あんないいやつがいじめられるのはどうしても許せない」と涙を流した。
その後、真紀さんは学校に「息子が、友人がいじめられていることを心配している。気をつけて見ていてほしい」と伝えた。
3年になってまもなくの6月7日。真矢さんは自ら命を絶った。14歳だった。
自ら命を絶った真矢さんは遺書を残していました。市教育委員会は生徒たちに聞き取りを行い、詳しい調査を開始。その結果、「いじり」と称した暴力、そして、性暴力があったことが明らかになりました。
残された遺書には、4人の同…